ここもまた以前から伺いたかった神社。
熊野三山のひとつ熊野速玉大社。
全国数千社の熊野神社の総本宮です。
ここは昔、川があったんでしょうね。
現世と神界を繋ぐような橋。
今から約2000年ほど前の景行天皇58年の御世に、熊野三所権現が最初に降臨せられた元宮である神倉山からこちらへお遷りになったそうです。
こちらにまず最初にご挨拶。
大きなヤタガラスさんが2体出て来てバサバサと羽を羽ばたかせてましたね。
隣には手力男神社もあります。
カラスで思い出すのは北欧神話に出て来るオーディンに仕えていた2羽のワタリガラス。
フギン「思考」を、ムニンは「記憶」の意味を持ち、世界中を飛び回ってオーディンへ様々な情報を伝えていたという。
神武天皇へ道案内した八咫烏とかぶります。
実際カラスは大変賢く、カラス同士のネットワークが緻密で情報の取得も早いそうです。そうした能力を買われ、古くから神々のサポート役をしていたのかもしれませんね。
境内は広く熊野本宮大社みたいな構図です。
色々なエネルギーがありますが、どっしりと力強さを感じます。
<御祭神>
結宮:熊野夫須美大神(イザナミノミコト)
速玉宮:熊野速玉大神(イザナギノミコト)
イザナギは大体優しくて凄く心地いい
印象のエネルギーですが、こちらは結構強くてビリビリきました。
中から光の玉がいくつか出て来て祈願を受け取って頂けました。
<御祭神>
家津美御子大神(スサノオノミコト)
国常立尊
こちらも強い男性性のエネルギー。
迷いを断ち切ってくれる勢いがあります。
白黒付けたい時、決断したい時に勇気をくれる、後押ししてもらえる、そんなパワフルさを感じます。
当初はイザナミ・イザナギ・スサノオだけだったそうですが、平安時代に12神殿になったとのこと。ギリシャのオリンポス12神みたい。
<御祭神>
天照大神
第四殿 神倉宮には高倉下命が祀られています。
<御祭神>
第五殿 禅児宮:天忍穂耳尊
第六殿 聖宮:瓊々杵尊
第七殿 児宮:彦火火出見尊
第八殿 子守宮:鵜葺草葺不合命
鹿児島の神社へ伺った時に度々登場した神々。こちらの神々はなんだか楽しそうで想像しい印象がある神々ですが、ここでは静かでした(笑)
<御祭神>
第九殿
一万宮:国狭槌尊(くにさつちのみこと)
十万宮:豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)
第十殿
勧請宮:泥土煮尊(ういじにのみこと)
第十一殿
飛行宮:大戸道尊(おおとのぢのかみ)
第十二殿
米持宮:面足尊(おもだるのかみ)
早々たるメンバーですね。
特に下四社の神々はお名前は聞いたことがあっても、中々祀られている所は少ないと思うので、こちらでお伺いできて良かったです。
<樹齢千年の御神木の「梛」なぎ>
古来から道中安全を祈り、この葉を懐中に納めてお参りすることが習わしだったとか。
人々の安全を願って旅のお供をしてくれた御神木さんにお礼を伝え、私達のライトワークも最後まで無事に行えるよう祈願しました。
予想以上に素晴らしい神社でした。
つづく。