シンプルに生きる人とは定義は無いですが、今日起きた事、感じたことを恥ずかしいことでも、悲しいことでも、辛いことでも、笑い飛ばせるくらいに話せる人、ネガティブに囚われない人だと私は思います。
分かり易い人物を挙げてみますと、2003年10月、ハワイ州カウアイ島沖でサーフィン中にサメに襲われ、左腕を根元から失った13歳のベサニー・ハミルトンです。
彼女が奇跡的に一命をとりとめ、インタビューで放った一言が衝撃的でした。
「退院したら早く海に行ってサーフィンしたい」と笑顔で答えたのです。
(なんて凄い子供だろう、彼女はプロになれる。)私はそう感嘆しました。
そして事故のわずか1か月後にサーフィンを再開。2005年にはNSSAでチャンピオンになり、その後、念願のプロ・サーファーに。
2011年、彼女をモデルにした映画「ソウル・サーファー」が全米で公開されました。
ベサニーはサメの事を「美しい魚」とも言っています。
一時は夢をあきらめかけた事もありましたが、片腕を失ってもサメを恨むわけでも、周りを妬むわけでもなく、ただ起きた現実を受け入れ、どうずれば以前のようにサーフィンが出来るようになるのかを模索し研究し、トライし続けたんですね。
執着心や後悔の念に嵌っている時間が勿体ないほど、サーフィンが好きでたまらなかかったのでしょう。言い換えれば、サーフィンをしている自分が一番自分らしくいられることを彼女は知っていたのです。
そして何が起きても『問題』にしない、「なんくるないさ~」という精神でした。
私達の身の回りに起きることは、実は大して『問題』ではなく、自分の意識がそう捉えてしまっている事がとても多いのです。
また、ひとりで出来ないことは周りの協力を得て乗り越えていけば良いという知恵も私達は元々持っています。
「自分にはそんな大きな夢はない」と思われる方、別に大きな夢が無くても、自分が喜ぶことをさせてあげればいいんです。
私達の宇宙意識というのはとても大きな意識で、自分を丸ごと包み、宇宙へとどんどん拡大していけます。「意識」が肉体と魂を丸ごと包みながら、自分という存在をプロデュースしているのです。
あなたの「意識」はちゃんとあなたの肉体と魂を包んであげていますか?
愛してあげていますか?
それができていないと、「意識」と「肉体」と「魂」がバラバラになって、難しい生き方を選択してしまいます。
あなたの「意識」は愛で出来ており、とても大きなものである事を忘れないでください。そしてどんな状況でも「なんくるないさ~」と突破できる自分を信頼しましょう。
<ベサニー・ハミルトンの言葉>
私はいつも感謝の気持ちでいっぱいで。
もしかしたらあの時死んでいたかもしれないし、ずたずたにされていたかもしてない。ケガがひどくて、二度とサーフィンができないことだってありえた。
私には、感謝したいことがたくさんある。神様を信じていることが、試練を克服できた大きな理由だと、心から思っている。
納得のいかないことが起こっても、天国にいる誰かが私に関する大きなプランを持っていて、上から見守っていてくれると思うと、楽になる。