ハイアーセルフから(1)

あなたはハイアーセルフ、天使、マスター、神様など高次元の存在を信じますか?
信じたいけど、見た事ないし~。
そういう方は、多いと思われます。
そこで私が体験した中の1つをご紹介します。

静岡で一人暮らしの父が病気で倒れ、入院後徐々に回復してから定期的に帰宅できるようになったある日。
この日は兄弟の中で私が東京から迎えに行く当番だった。

その朝、ちょうど父から電話があった。
「病院に来る時に『りゅう』を連れて来て欲しい。」
『りゅう』とは実家で飼っている雑種の中型犬で、入院中の散歩は近所の方が面倒を見て下さっていた。

私は「うん、分かった。」と返事はしたものの、その時何か凄く嫌な予感がした。
電話を切った後、『事故るよ。』という声が聞こえてハッとした。
(えっ何?事故・・・私が?)
すると声は(心配だったらミカエルに頼んでみれば?)と言ってきた。

(事故なんて起きる筈がない。それは絶対にない。起きないからミカエルには頼まない。)
そりぁ、誰だってそんな事言われたら、否定したくなるでしょう。

ただ、その声を聞く前に(嫌な予感)がしたのが解せなかった。
何故なら「予感」は意外と的中するからである。

しかしそれも(当たらない)と否定し気を取り直して東京を出発。新幹線の中で音楽を聴いていたので、その事はすっかり忘れて気分が良くなっていた。

ところが実家に到着して自宅の車の助手席に『りゅう』乗せ、いざ出発しようとした時、何故かエンジンがかからなかった。(あれ?)いつもは直ぐにかかるのに。
その時再びあの言葉が頭の中でこだました。
『事故るよ。』

一瞬ぞくっと悪寒が走ったが、(それは違う!絶対に違う!)
そう言葉を打ち消すように、自分に気のせいだと言い聞かせているうちにエンジンがかかった。

自宅から病院まで25分程。
『りゅう』と楽しく会話をしながら走り、一番交通量が多い道路の交差点で再びあの言葉が思い出されたが、
(この場所を抜けたら病院は後8分程だから、もう大丈夫)
その後もスムーズに流れ、ほぼ何も起こらないという安心感が増していた。

「もうすぐだからね。」とりゅうに声をかけ、裏道に入って左折した時、『りゅう』が助手席から落ちてしまった。
「りゅうだいじょうぶ!?」

私が前かがみで落ちたりゅうを覗いた時、ちょうど下り坂に入っていたので、車は一気に加速し、気付いた時には目の前に街路樹が迫り、そのまま激突してしまった。

衝撃と共にフロントガラスが割れ、目の前が真っ白に。
病院まで400m程の出来事だった。続く・・・。

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