最も人間が手放せないもの。
それは『恐れ』
(もしこうなったらどうしよう)
(これをやると失敗するかもしれない)
(損するかも。後悔するかも。)
こうした恐れは、時には頭の中で飛躍したストーリーを創造し、自分の脳に思い込ませることで、自らの自由を奪い、同時に可能性を閉じてしまっているのです。
「可能性」は一言では表現できない程、未知で神秘に溢れています。
全てのネガティブな感情や『恐れ』を克服し、何度も繰り返しクリアリングしたその先には、一体何が残るのでしょうか。
この動画は気性が荒いと言われるホホジロザメと泳ぐ女性オーシャン・ラムジー。
彼女は14歳の時からサメと一緒に泳ぎ、TVや映画でサメという生物が危険な一面しか伝わっていない事に対して正しい知識を伝え、またフカヒレなどで乱獲され絶滅危惧種となっているサメ達の保護活動に取り組んでいます。
~ここでちょっとサメのお話~
サメ襲撃報道が多いアメリカで、一番事故が多発しているのはフロリダ州。
2007年から2016年の10年間で事故件数443件2位のハワイ(65件)と大きく引き離しぶっちぎりです。
しかし怖いと思っているサメですが、実際に事故確率を比較すると、サメに襲われる確率はどうなのでしょう?
フロリダ自然史博物館が、サメに襲撃された件数とアメリカの人口から割り出したリスク算出によると・・・。
サメに襲われて死亡するのは(約370万人に1人)
溺死する人は(1,134人に1人)
交通事故で死亡する人は(84人に1人)
ガンで死亡する人(7人に1人)
心臓病で死亡する人(5人に1人)
サメに襲われて死亡するケースはかなりレアと言えます。
むしろ病気の方が死のリスクが高いですね。
オーシャン・ラムジーは何故狂暴と言われるホホジロザメと一緒に泳ぐことができるのでしょう?
先日の記事で「トラ事件」に触れましたがそれに付随するエピソードがあります。
それは私がハワイに行った時、イルカと一緒に泳ぐ機会があり、その時にガイドさんから、
「この領域はサメがいるから気を付けて。」と言うので襲われないコツを聞いてみたら、「自分もサメだと思うことだよ。」と。
そのガイドさんは時々サメだけの撮影もしているそうです。
「全く怖くないと言えばウソになるけど、腕の1本無くなっても平気と言えるくらい覚悟を持つこと、そしてサメと一緒に楽しむことを一番に考えているね。」と言われました。
さて、思い切り飛び込んだわけですが、ちょっと期待していたサメは残念ながら出てこず、心なしかホッとする自分(^▽^;)
多分私達が思っている知識とは違い、むやみにサメは人を襲う生物ではないのだとこの時、分かりました。そうでなければサメがウヨウヨいる領域にお客さんを泳がせたりはしないでしょうから。
私が「トラ事件」で恐れを持つと「餌」という波動が伝わると書きましたが、
私はこの事から直ぐに波動だと理解しました。
自分から発する波動(相手に伝わる振動が恐れもなく脅威に思わせるものでもない)自分が同類となるか物質として存在しない状態になるくらいの意識を持つと、そうした波動が出るのだと思います。
オーシャン・ラムジーの場合、彼女からは「無条件の愛」が放出され、まるで水の妖精のようにホホジロザメと調和し、そこには愛が溢れていました。
ただただ深く感銘しました。
彼女も凄いですが、このホホジロザメも神がかっています。
通常のサメとは違う神聖なパワーを感じます。
実際、このホホジロザメは不思議とよく2頭のイルカを伴っているそうです。
そして知識や経験、波動以外でもう1つ重要な点があります。
オーシャン・ラムジーはこのホホジロザメ以外のサメ達とも一緒に泳いでいますが、「自分と同じようなマネはしないでね。」と言っています。
それは相手とのコミュニケーションを取る点です。
彼女の場合、サメのボディランゲージを感じ取れることでサメの状態を認識できているのです。
相手と呼吸を合わせ、波動を調和させる以外でやはりお互いのコンディションも重要になります。
私達も家族や友人で相手の機嫌が悪いと相手をなだめたり、ご機嫌を取ったり、そっとしておいたりしますよね。
余程相手のことを知っていないと扱いが分からず接し方や対応が困難になります。
相手を理解し尊重しているからこそ、その時の適切な接し方でラムジーはサメと一緒に泳ぐことができるのではないでしょうか。
全ての情念を捨て、恐れを捨てた時、何が残るのでしょう。
それはこの空間にも存在している「愛」だけが残るのかもしれません。