倶利伽羅不動寺 突然回りだす風車(石川県河北郡)

倶利伽羅不動寺 西之坊鳳凰殿(くりからりゅうおうふどうじ)


~2024年7月北陸中部ライトワークより~

石川県にある高野山真言宗の別格本山倶利伽羅不動寺へ伺いました。

広い敷地に素敵なお庭。
かつては七堂伽藍と十二ヶ寺が建立されていたそうで平成10年に復興事業のひとつとして、西之坊鳳凰殿が建立されました。
割と新しめな建物だと思ったらそういうわけだったんですね。

倶利伽羅(クリカラ)はサンスクリット語から来ており、福徳の黒龍を表します。
この龍は剣に巻き付いています。
その様子がこちら👇千葉県成田山新勝寺の倶利伽羅龍王です。
<成田山 新勝寺の倶利伽羅龍>

なぜ剣に巻き付いているのかというと不動明王と魔王が戦っている最中で、魔王が剣に変身したので不動明王は龍に変身して、剣を飲み込もうとした姿を表しています。そこから倶利伽羅龍王がこのような定番の形になりました。
<大心池(だいしんいけ)>
左の石の上にカルガモさんが休んでいますね。

この池は「大心池」と言って自分の心を映し出す池です。
極楽には池があるといわれるので、お寺には庭に池を作るところが多いとか。鳳凰殿の池は、上空から見ると心という字に見えるそうです。
日本国内には複数ありますね。手水舎には紫陽花が。綺麗ですね~。
癒されます。
時期は8月だったので北陸の山間は紫陽花が咲くのが遅いのでしょう。

秋になったら紅葉が綺麗と思える場所。
<大香炉>

大きい線香。良いお香の香りです。
富山県高岡市は青銅器作りが盛んで「高岡銅器」と呼ばれ、この地域ではお寺で使われる大きい梵鐘なども製作されているそうです。ここでお香をお供えします。<主殿 三仏堂>

中は撮影していませんが、不動明王、薬師如来、千手観音などが安置されていて荘厳な
雰囲気でした。「気」も強く感じました。

<右翼殿 不動堂>
主殿の右側にあります。
誰かが中に入って何かやっている様子だったので中には入りませんでした。こちらのお不動様は、弘法大師が恵果阿闍梨より授けられた「波切不動尊」で唐より帰国する際、大時化に遭い、一心の祈りを込めて難を免れたそうで、その分身を高野山より勧請し、日々参拝者の交通安全と災難除けが祈願されています。

<不動尊に左翼殿> 
阿弥陀堂となっています。
脇仏の勢至菩薩、観音菩薩の眷属も祀られていました。
こちらの阿弥陀堂の方が供養堂だからか「気」を強く感じました。枯山水がいい味出していますね。

阿弥陀仏堂側から信徒会館へ行く方面に手水舎がありました。
こちらはお花に囲まれた可愛らしいお地蔵様がいらっしゃいます。

近くに沢山の風車が飾られていたので「可愛いね」と言っていると風も無いのに突然回り始めました。それも次から次に。全部が回りだす勢いでしたが、頑張って回ろうとしても回れない風車もいました。

微精霊達が一生懸命回そうとしているのでしょう。
中にはあまのじゃくで反対に回った風車もありましたね。
「凄い凄い!」と褒めると、一旦止まったのにまた動き出す風車も。可愛くてずっと見ていました。

須弥壇下は「戒壇めぐり」があるそうです。今回は行きませんでした。
倶利伽羅峠の沿道から移された三十三観音の4体、「おまん伝説」のおまん地蔵も境内に安置されているそうです。

<おまん伝説>
藩政期に西砺波郡埴生村のため池「埴生の大池」の堤防が崩れて、家まで流される大災害が相次いだ。村役だった八十嶋家のお手伝いとして働いていたおまんという娘が、この決壊を食い止めようと堤防工事で人柱(ひとばしら=工事の無事を祈る為、
建造物の基礎に生贄として埋められる人)となった。
以来、決壊はなくなり無事に米が収穫できるようになりました。
おまんが生前に腰にぶら下げていた籠から小豆が落ちて大池の縁に自生したいわれ、農民たちはこの小豆に娘の姿を重ね合わせ、感謝を込めて「おまん小豆」と呼ぶようになったといわれている。

おまん小豆は津幡町特産で1粒の大きさが4ミリ程度と小粒で、表面は黒く中身が乳白色で、古代小豆といわれています。活性酸素を除去し、老化を防ぐ効果があるポリフェノールを通常の小豆より豊富に含むことが分かっています。

次は山頂本堂へ。

<由緒>
1998(平成10)年10月10日に復興。平安時代の寝殿造りの様式を取り入れた、左右75メートルの壮大な木造建築。境内にはかつての長楽寺跡を始め、同寺には津幡町指定の文化財が数多く残っている。

<倶利迦羅不動寺 西之坊鳳凰殿>
場所:石川県河北郡津幡町竹橋ク128
営業時間:9:00~17:00 年中無休
駐車場:有り
授与所:有り
トイレ:有り
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