<熊は本当は凶暴ではない>
ここ数年前から野生の熊による人身被害が増えている。
8月のお盆の時期に起きた北海道の羅臼岳登山者の事故。
私は羅臼岳は登山したことはないですが知床へは50回ほど行っているので知床五胡や羅臼岳の周辺も何度か歩いたことがあります。
単独のヒグマや知床峠で親子連れのヒグマが道路に出て歩いている姿も見たことはありますが、車に向かって行くということはありません。
北海道の知り合いも登山中に熊に出くわしたそうですが、ゆっくり後ずさりをして離れたので大丈夫だったそうです。
ヒグマだけでなくツキノワグマの被害も多いですね。
<全国の熊害:環境省>
2023年度:人身被害198件・219人・死亡6人(過去最多水準)。
2024年度:人身被害82件・85人・死亡3人。
2025年度:7月までで人身被害48件・55人・死亡3人。
2023年が異常なほど凄まじいです。
熊は基本、木の実や植物、昆虫などが主食。小動物や魚も捕って食べることもある。
特に冬場山の食べ物が不足している時は、遡上するサケを捕っていますね。大体8月後半から遡上しますが、今はサケも驚くほど激減し、4年位前と15年前で比べた時とでは、半分くらいの数しかサケを見ませんでした。
熊は肉食でもありますが、狩りの成功率が高いわけではなく雑食の動物。それなのに肉食へと変わった熊がいる。
基本、熊は人を避けるので自分から離れることが多いと聞きます。知床五胡などに行くと熊鈴が売ってたりしますが(私も山に入る時は持ち歩き鳴らします)音を鳴らすことで人間がいることを知らせて、事前に熊が逃げて行くようにしているんですよね。それくらい実は熊は臆病な動物なんです。ところが近年凶暴化した熊が見られるようになりました。
<犬を襲った熊>
私が良く定宿にしている民宿のおかみさんは隣の家が引っ越しする時に飼い犬を置いていき、その犬が熊に襲われたので病院に連れて行き手術をして一命を取り留め、本当によくお世話をしておられました。
(その犬は数年前に亡くなりましたが、最後に優しい人の元で愛情を受けて命を終えられて良かったと思います。)
そこから車で5分くらいのところに2021年6月、羅臼町海岸町の飼い犬3匹が襲われ1匹が食べられて死亡した事故。2018年から犬が食べられる事件が発生し、事件を起こした同じ熊は仕留められました。
しかし、この熊は子供の頃に目の前で母熊が殺されたので、人間に恨みを持っていたのではないかと言われています。(熊は非常に賢い動物なので)だから今回の羅臼岳の事故で親子3頭射殺されたのかな!?親は140cmでそれほど大きくないまだ子供のような
熊。それでも驚くほど力はありますね。ただ、子供まで駆除する必要があったのか・・・?
<異例の牛襲の熊:OSO(オソ)18>
また、2019年から2023年までの約4年間に北海道東部の標茶町と厚岸町に現れ、放牧中の牛を次々と襲い続けたOSO(オソ)18というヒグマ。
65頭以上の牛が襲われ、うち30頭以上が死亡。国内でも異例の熊害。
OSO18は知能が高く、罠を搔い潜り日中は用心深くカメラに映ることはなかったそう。
襲った牛の内臓をその場で食べ、翌朝には肉を100メートルも離れた場所まで移動させ食していた。執拗な襲撃行動を繰り返し行い、食べ残した肉を放置していたことから、単なる空腹だけではなく「殺戮を楽しむヒグマ」とまで言われていた。人間で言えばまるで大量殺人鬼のよう。
駆除はされたが、研究チームによるとヒグマの骨から分析し、肉食化していることが判明。その原因はエゾシカの駆除で殺されたシカが放置され、その死体を食べているからではないかとの見解だった。
ただ、かなり大量にシカ駆除をしているので、山奥で駆除してシカを運び出せない場合の方が多いと思われます。(本来は放置はNGなので)
それなら他のヒグマも肉食化するのでは?この1頭だけが異常行動を見せた理由は何なのか・・・。
またシカの駆除の数も適当で、当地の話しでは「かなり適当な数を駆除しているので鹿が減り過ぎている時もあった」ということを直接聞いたことがあります。
ツキノワグマに関してはもともと温厚な性格で昔は被害の話しは殆ど聞きませんでしたが、何故この10年位の間に熊の被害が増えたのでしょう。
一般的に考えられる原因としては、以下の事が挙げられます。
<原因>
・山の食べ物が減少。
メガソーラー・宅地開発・林道拡張による環境破壊が進んだ為、食べ物が減り里へ下りてきた。
(特に 2019, 2020, 2023年はブナ凶作が広範囲 で確認されており、大量に里に出没。ブナ・ミズナラなどの「堅果類(どんぐり)」は熊が好んで食べるもの。タケノコやフキなども食べる。)
・人口減少で「農地や果樹園が放置」され人里に来るようになった。
・開発や森林伐採で沢や小川の環境が変わり、里の溜池や水田に現れるようになった。
・人間が食べているものがゴミとして山に捨てられたり、お菓子などをあげたりして
その味を覚えて人からもらえることを覚えた。
・熊のテリトリーの山で山菜捕りをする人が襲われていることから、テリトリーに勝手に
侵入している。
・子熊を守る為の攻撃。
これらの原因はごく当たり前のことで納得できます。
<熊の凶暴化の原因>
でも私はこの3年位前から、原因はこれだけではないと思っています。
「人を襲う熊」が増えているということ。熊は基本、賢い動物でむやみに争うことを避けます。そして人も襲うことはほとんどないのですが、襲うタイプ(性格の気性が激しい)ものが増えているように感じます。
前の記事でも書いたかもしれませんが、コントロールされているように思えるんです。人が恐怖に陥るように誘導されているのかもしれませんが。(闇の存在は高度な科学技術も持っているのでそういうことも簡単にできる筈)何か人工的な操作が関係しているように感じます。
遺伝子操作でそういう熊が作られていなければいいのですが・・・。
OSO18のような異常な熊が今後増えないとも限らないです。
私達を含め、動物は環境に大きく左右される為、自分が今持っている知識や常識が当てはまらないケースが今後も出てきそうなので、「こんな所に熊が出てきた」ということが今後も頻繁に起きそうです。
<熊とうまく付き合う為には>
岐阜の民宿のおかみさんと話しをした時、もう何十年も山菜捕りによく行くが、熊に出くわしたことは一度も無いと。ただ、熊の寝床があるとか、どの辺りを熊が通るので、そういう所は避けて、ちゃんと食物の捕り合いをしないよう住み分けしているせいか、何も問題ないとのことでした。
<仏教の教え>
仏教の教えでは、すべての生あるものを殺すことは否と説いています。この世に生きているものはすべて意味があり役割があるのだと。
だから人間が害虫と呼ぶ生き物も本来はちゃんとした役割を持っています。
たとえば畑の野菜を芋虫から食べられて駆除する人がいますが、芋虫は化学肥料や汚染されて人間には毒となっている葉の部分を食べてくれていると言われています。
ある農家の人はこっちの畑の食物は食べていいけど、こっちはダメだよ。ってイノシシに話しをしたら、イノシシはそれを理解してくれたそうです。
本当は人間が生きやすいように自然の動植物たちがうまく循環してくれているのに、私達は自ら自然を破壊し、その調和やサイクルを乱しているから、自然界がおかしくなってしまっている。
私達が今住んでいる土地も畑も、昔は野生動物達が棲んでいた土地だった。
同じ地球上の生物として、自分達だけのことをを考えず、きちんと野生生物と住み分けして、思いやり忘れないようにしていくことが大事ですね。