池宮神社・桜ヶ池(龍神伝説の池)

〈池宮神社〉

浜松駅から東へ44km。
御前崎にある池宮神社へ向かいます。御前崎と言えば原発とか台風が来ると静岡では必ずここがTVに映るイメージがありますね。

しかしこれが結構遠かった💦
1時間20分程の到着予定が、途中で混んでいたこともあり、行けども行けども中々辿り着かず、2時間近くかかりそうでしたが、後半でなんとか挽回して到着。

最初はバスの乗り継ぎで行こうとしていたので、レンタカーを借りて良かったです。

やや散ってはいましたが、とても可愛く咲いていた桜。
綺麗だね~と話しかけたら、ぷるぷる花びらが動いて喜んでました。


<桜ヶ池>
この神社には大きな池があります。

「桜ヶ池」と呼ばれ、約2万年前に自然にできたと言われる池で、広さは約2万平方メートル。県指定の名勝となっています。

私はここに身を沈めたと言われる阿闍梨という名僧にとても興味があり、こちらに伺う事にしたのです。その阿闍梨にはこのような逸話が残されています。

<龍になった名僧>

平安時代末期の比叡山に皇円阿闍梨(こうえんあじゃり)という名僧がいた。
阿闍梨は、弥勒菩薩が56億7000万年後に人類を救うために現れるその時まで、龍になってこの池で待つとして入定。
ここでいう入定とは、池に入って瞑想をし、実質的には肉体は生命を終えるが、修行を続けていることを指す真言宗の信仰。
なぜこの場所を選んだのかというと、弟子の一人であった法然上人が遠江国に入った際、弥勒菩薩からお告げを聞き、この霊池を見つけたからだと言われています。
<皇円阿闍梨の祭壇>

この伝説は人々の信仰をあつめ、約800年間連綿と続いているお祭り「お櫃(ひつ)納め」の起源となったそうです。
龍となった皇円阿闍梨の供養に、赤飯を詰めた“おひつ”を池に沈める「お櫃納め」が毎年9月お彼岸の中日に行われます。
約840年続くお祭りで、体を清めた氏子たちが立ち泳ぎで池の中央まで行き、赤飯の入ったおひつを沈めていきます。

おひつには申し込んだ人の願いや名前が書かれ、途中浮かぶことなく沈めば、龍神に願いを聞き入れてもらえた証とされています。

桜ヶ池の龍神伝説は「遠州七不思議の一つ。
さらに遠く離れた長野県の諏訪湖とこちらの桜ヶ池がつながっているという説があります。
沈めたおひつの一つが長野県の諏訪湖から出てきたおいう逸話から、桜ヶ池と諏訪湖がつながっているのではないかということです。その共通点には諏訪
湖の諏訪大社の御祭神も、池宮神社の御祭神と同じく建御名方命だからです。

徳川慶喜は大政奉還後に静岡で暮らしていた際、こちらへ幾度となく訪れていたそうです。お祈りさせて頂きました。

<池宮神社>
朱色で竜宮殿のよう。しかもこちらへ入ったらエネルギーがピリピリ(゚口゚;)

「創建は584年の古墳時代。かなり歴史があります。
一度平安時代初めに社殿が大破し、その後、藤原氏の荘園の縁で平安時代中期(1001年)に再興されました。

<ご祭神>
瀬織津比売命(せおりつひめのみこと)

瀬織津姫が池に出現され、それが縁起で創建された神社。
勢いがありエネルギーが満ちていました。
これからが正念場。そんな風に聞こえてきて、動じない心を持つことを強く訴えているようでした。

左奥にも社殿があります。

<御祭神>
事代主命(ことしろぬしのみこと)
建御名方命(たけみなかたのみこと)

公園の方には観音様、お地蔵様がお祀りされていて、ちょうどお世話をされている方がいらっしゃいました。
父親の代から皆さんに喜んでもらえるように、祀り始めたそうです。お詣りに来てくれることが嬉しいと話されていました。

毎日お掃除や管理するのにバイクで通っていらっしゃるようで、それなりに大変とは思いますが、観音様、お地蔵様も嬉しそうな表情でした。
柔らかな光が差し、この地をお守りくださっているのを感じられました。


こちらの木はスティックを持っているような感じで、なかなか面白い。
「魔法をかけるよ」みたいな恰好。この木自体が生きているような、人間的なエネルギーを感じましたね。

<池宮神社:桜ヶ池>
住所:〒437-1604 御前崎市佐倉5162

www.city.omaezaki.shizuoka.jp

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