神倉神社:ゴドビキ岩
今回どうしても行きたかった所。
熊野速玉大社から車で4分南へ行った所の山の上にあります。
西側に配された権現山(神倉山)に鎮座する神倉神社。
熊野速玉大社の境内摂社であり元宮でもある。
熊野の神が降臨し、後に新宮へ遷都して熊野速玉大社が建てられました。
狭めの駐車場は太鼓橋神橋を渡たる手前の左手に2か所あります。
太鼓橋神橋(しんきょう)へ向かう時から気が高く渡った時はビリビリきてました。
橋を渡って正面の猿田彦神社。
左手に神倉三方荒神社があります。
右後方に滝がありました。(ここで清めるつもりで)
ご挨拶をしていざ振り返ると岩の階段が連なっています。
石段は538段。
まぁ、これくらいなら大丈夫でしょ、と最初は普通に上っていきましたが、そもそも不揃いな岩が組まれていることと、幅が狭いこともあり、途中から手を使って這い上る形になりました。(杖も置かれていたと思いますが、手を使って上るような体制になるかと思うので行かれる方はご自身の判断で)
この岩は花崗岩を組み合わせて築かれているそうで、この山に岩を運んで築くのは大変だっただろうなと想像しながら上ってました。
それに比べたら上ることがいかに楽か、本当に昔の人がこうして築いて頂いたおかげで参拝できて有難いですね。
目的地の半分まで行かない所で境内社(左)火神社と(右)中ノ地蔵堂があります。
火神社が強烈でした。写真がボケてしまったので掲載していませんが、多くの修験者やこの地を守る人々が魂を清め願いを込めた思いなどが感じられ、とてもこの地を大事にされていることが伝わってきました。
暫く進むとやがて平坦でゆるやかな道に。
こちらは上ってきたところを振り返って撮った写真です。
更に進むと鳥居が見えて来ました!
鳥居から20分弱で着いたと思います。
おお~!これは凄い岩!Σ(゚Д゚)!!
大きな注連縄を腰に巻いているような感じ。
神倉神社はゴトビキ岩「琴引岩」が御神体とされています。
このゴトビキとはヒキガエルのことで新宮地方の方言だそうです。
岩の上が綺麗に切られたようなお茶碗のような形をしていますね。
御神体というか、乗り物(UFO)のようにも見えます。
早速階段を上がってみました。
わぁー海が見えます!市街が一望できますね~。
真ん中の左側にある小さい三角の山は「蓬莱山」
秦の始皇帝の命を受けて不老不死の仙薬を探しに徐福の一行が蓬莱山を目指して上陸したとされますが、この小さい丘が果たしてそうだったのか。
一説には富士山のことではないかとも言われていますね。
蓬莱山は古代より神が降臨する霊山であり祭祀の場でもあります。
<御祭神>
高倉下命(たかくらじのみこと)
天照大神
強い風が吹いてきて、場所も狭いので長居はできませんが、しっかりお詣りさせて頂きました。
天磐盾の崖に聳え立つ高倉神社はバックにゴドビキ岩を背負っているようにも見えて迫力があります。
更にもう一か所、祭祀場があります。
最初はどう行けばいいのか分からず、赤い塀の裏側へ行ってみたんですが、途中から倒木や草が生い茂り行けなくなってました。マムシがいるそうなので草の方は行かない方がいいです。
気を取りなおして、この辺かなと思って上ったところにありました。
鳥居方面まで戻って上記写真の矢印の辺りから上がって行きます。
道になっていないので分かりにくいですが。
ここを進むとゴドビキ岩方面へ出ます。
ここに大きな岩があり銅鐸破片の見つかった古代祭祀場があります。
ゴトビキ岩の根元周辺には平安時代の経筒が多数発掘され、更に下層からは銅鐸片(22ヶ)や滑石製模造品が出土していることを後で知りましたが、確かにここには古代のエネルギーがありました。
帰ろうとした時、足元にピュッと何かが出てきてびっくり!
よく見るととかげちゃんです!
今回はカナヘビさん。いつもは青いしっぽの子が多いのですが、今回は緑と紫がかったと
ても美しい色の子でした。
足元にいて私が動いた為、岩に隠れてしまいました<( ̄口 ̄||)>!!!オーノー!!!
この山が源となって発信されたエネルギーが熊野に広がっていったように思います。
そして修験者の迫力を感じます。
怖く厳しいものではなく、信念を持って逞しく生きる力強さを肌で感じ取りました。
ここも何れ動き出すのかな、という感触です。
※御朱印は熊野速玉大社で頂けます。
※ちなみに帰りの方が降りるのが大変だと思ってましたが、降りる方が楽でした。
でも足を痛めやすいのでご注意ください。
<神武天皇が登った山>
神話では神倉山は、神武天皇が東征の際に登った天磐盾(あまのいわたて)の山であるといわれ天照大神の子孫の高倉下命が神武に神剣を奉げ、天照大神の遣わした八咫烏の道案内で軍を進め、熊野・大和を制圧したとされています。
<例大祭:御燈祭り>
2月6日夜行なわれる例大祭。
白装束に身を固め祈りを込めた松明を持った上り子が、急峻な石段を駆け下りる。
1800年以上の伝統があり、全国に伝わる火祭の中でももっとも勇壮な炎の祭典として名高い。
名称:神倉神社
住所:和歌山県新宮市神倉1丁目13−8
社務所:有り
トイレ:有り
地図:Google マップ
つづく。