「日本昔ばなし」から学ぶ覚醒

先日記事にした龍乃蔵で「お釈迦様と托鉢」の話しをしましたが、もう1つ心に残った
素晴らしいお話しを。

それはまんが「日本昔ばなし」
ご存知の方もいらっしゃるでしょう。私が小3、4年生の頃、TVで放送していて毎週楽しみにしていました。

この中で特に印象的な傑作がありました。
今でもそのシーンは所々思い出されますが、うろ覚えな部分も結構あり会話についてはおそらくこんな会話だっただろうという想像になっていますので、違っていたらご容赦ください。しかもこの日本昔ばなしのタイトルは不明です💦

<日本昔ばなし>

ある所にひとり暮らしの女(おばさんかおばあさんだったかも)がいました。
その女は畑で野菜を作っていました。しかしその年は不作で食物が取れずあろうことか、何者かが毎晩野菜を盗んで行くのです。

その女は毎日同じ男が盗んで行くのを知っていました。

とうとう畑には最後の1本の大根しかもう残っていません。
その晩、またその男が畑へ現れました。
そして最後の大根を引き抜いて持ち去ろうとした時、玄関の戸が突然開き、女が出て来て「ちょっと待ちなさい」と呼び止められました。
男はビクっとして「バ、バレた・・・」と恐る恐る立ち去ろうとしましたが、女から意外な言葉をかけられたのです。
「今それでご飯を作ってあげるから一緒に食べましょう。」

男はビクビクしながらも、女に勧められるまま家の中へ入りました。

暫くして暖かいお味噌汁の匂いがしてきました。
「さあ、出来たよ。お腹が空いていたんだろう。たんとお食べ。といってももうこれしかないけど」と女は男の前へお椀を出しました。

男は無我夢中で食べました。そしてついに泣き出してしまいました。
「こんなにおいしいお味噌汁は初めてだ。でもどうして?おらが毎日盗んでいたのは知ってたんだろう?最後のダイコンを盗もうとしたのになぜ食べさせてくれるんだ・・・・」そう言って泣き崩れました。

「よっぽどお腹が空いていたんだね。あたしは独り身だから。こうしてあんたさんが喜んで食べてくれればそれでええ。あたしもお腹が満たされるさ。」

男は泣きながら暖かい味噌汁を食べ終わると、何度も何度もお礼を言って帰って行きました。

この後、鶴の恩返し的に男が何かお礼をしにくる展開があるのかと思いきや、この話しはそれで終了。
ちょっとあっけに取られながらも私にはこの結末が衝撃的でした。

(最後の大根でもう食べるものが無いのに、盗人に御馳走するなんて。このおばさんは天使のようないい人。おばさんだってきっとお腹が空いていた筈だし、これから食べるものが無くて困る筈。どうしてこういう事ができたんだろう。私だったら同じ事ができるだろうか?飢饉が来たら自分よりも人の為に食べ物を差し出すことができるだろうか?このおばさんにしてみれば何の得にもなっていないけど、それでもおばさんは満足していることが、すごく立派。中々できることじゃない。)

まるで神様から「あなただったらどうする?」と質問されているみたいで、小学生ながら
とてもドキドキして何度も考えさせられました。

当時、兄弟でお菓子の取り合いをしていたことも思い出し、私達はなんて恥ずかしい人間なんだと思ったわけです。
でも大人になるまでこのまんがの意味を本当に理解はしていませんでした。

これから大災害や人口増加に伴う食糧難が起きると言われています。
私達がどのような行動を起こすのか、天界はひとりひとりを見ています。それがある意味テストでもありますので、魂磨きをして愛のレベルをひとりひとりが上げて行くことで、大災害も中難に変わることもあるでしょう。

私達は大いなる源から分け御霊として生まれ出た同じ魂のかけら、兄弟達なので「私=あなたということになります。
ジャッジをしてしまうのはこの見方ができず、常に他者と自分を違う者として分離の位置に自分を置く為、対立が生じ、争いが起きるのです。
「人類は同じ神の源から生まれた」のだから他者を大事にすることでやがてそれが自分も大事にされるという反映の形で戻ってきます。
それを期待するとか、見返りを望むとかではありません。そのようなシャドーの心を持つと、宇宙は愛で出来ている為、宇宙の仕組みが上手く回らなくなります。

「単純に自分を愛し、他者も愛する」我々の本来の在り方を現代の人々はもう一度、見直す時が来ているのだと私は思っています。

私達人間は衝撃的な出来事ほど、魂の琴線に触れ、それが覚醒のきっかけになることが多いです。
この話はおそらく多くの人が共通して学ぶ内容ですが、ひとりひとりがこのような「何かきっかけとなる出来事」が人生の中であったはずです。あなたの心の中に不思議と繰り返し思い出されるシーン等ないでしょうか。
それはあなたを覚醒させる宇宙からのメッセージなので是非役立てて欲しいと思います。

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