知床遊覧船の海難事故について

知床岬(羅臼側より)

十数年前からダイナミックな自然に魅了され通うようになった知床。

今回の甚大な事故に地元の方々も衝撃を受け、私自身も大変残念な気持ちです。
亡くなった方のご冥福をお祈りすると共に、行方不明の方々が一刻も早く発見され、ご家族の元へ戻られること、また捜索されている皆様の安全をお祈りしています。

事故が起きた23日土曜日。
この日の朝、仕事に関することをPCで検索していた時、邪魔な広告の中に豪華客船が表示されていました。

(豪華客船の世界一周旅行ってのんびりしていいけど、海の真ん中で沈没したらほぼ助からないだろう)そう考えながら、ふと映画タイタニックのワンシーンを思い出したのです。

その時、何故か頭の中にオレンジ色の救命胴衣を来た日本人らしき数名が海面で溺れながら助けを求めている姿に切り替わりました。
(どこのシーン・・・!?)

記憶が混線したのか、何か別の映画のワンシーンなのかその時は深く考えませんでしたが、その後のニュースで知床で海難事故が起きたことを知り、そのビジョンだと理解しました。

知床の観光船について

北海道の最北東部にある知床半島。
知床と言っても大きく分けて2つの海に別れ観察できる動物も違います。

岬より北西(左側)の海がオホーツク海で今回事故があった観光船が利用するウトロ港があり、東南(右側)が根室海峡がある羅臼方面になります。

<ウトロ漁港からの観光船>

ウトロ側は岩が多く断崖絶壁がいくつか点在し景勝地も多くヒグマの姿が見られます。それぞれ時間によって行くコースの設定が異なります。
私が乗船したカムイワッカまでのコース(秋)では少なくとも10頭(親子熊を含む)が確認でき、ヒグマを見るなら船からが確実と言われるくらい確率は高いです。(時期によります)

カムイワッカの滝
遡上するシャケを探して海に来たヒグマ

<羅臼港からの観光船>

逆に羅臼側は深海に生息するダイオウイカを狙ってマッコウクジラが入り、その他大型の海洋生物クジラ・イルカ・シャチが多くやって来ます。(季節により観察動物は変わります)

(春~初夏)シャチ
(晩夏~秋)マッコウクジラ
(冬)流氷とオオワシ

<相泊漁港からの観光船>

もっと北側に移動した相泊漁港からは小型船(漁船)が出ており、景勝地・ヒグマも見られますが、トイレは付いていません。知床岬の先端方面まで行きます。(冒頭の知床岬の写真参照)

ヒグマ

※上記は2009年~2019年に撮影したもので現在もコースに変更はないと思われます。

世界遺産になっている知床は、ハイシーズンには国内だけでなく海外からも多くの観光客で賑わいます。特にウトロ側には大型のホテルも多く、身近にアクセス可能な海と山を堪能できます。

知床遊覧船の印象

ウトロの観光船も過去に数回利用したことがありましたが、「知床遊覧船」には乗船した事がありませんでした。ただ、事務所へ訪れたことはありました。

以前、ヒグマウォッチングをしたくなりウトロを訪れた時のこと。
乗船したことがあるお店へ伺いましたが行列が出来ていて満席。「満席ですが午後から波が高くなる予報の為、欠航するかもしれません。」との事。

もう1つの観光船も乗船したことがありましたが、やはり満席で同じ回答でした。その隣の「知床遊覧船」が目に入りました。

ここはどうだろう?今まで乗船したことがありません。
お店の前まで来て事務所を除くとガランとしていてお客様は誰もいない。出港時間を見ると現在お客様を乗せて運航中のようでした。

店員さんに聞いてみようと思った際、表の看板に「満席」とあったのでここもダメかとその時諦めました。この看板を見て、このお店は出港を決めている強い意思表示が伝わってきて、なんだかこちらのお店だけが他店と波動が違い、人を結ぶ「縁」のラインが途切れているように見えました。

事故で思うこと

今回のニュースを見て、KAZUⅠが悲鳴をあげていたように私には感じ取れ、様々なマイナス要素が重なって負のスパイラルに陥ってしまったようです。

負のスパイラルは「マイナス」のエネルギーを使うことで、それと同じ周波数のエネルギーが引き寄せられ、同調したエネルギーが放出されていきます。

不幸が続くと人は「運が悪い」という言い方をしますが、そういう周波数を使っている為、そのような結果が導かれてしまうのです。

固定観念のような、良いも悪いも判断できないようなエネルギーが体質化してしまうと、それがいつしか自分達の中で「常識」へと変わり正常な判断ができなくなってしまいます。

お客様が「この最果てまで来たのだから行きたい」という気持ちや要望は確かに私自信もそうした周りのお客さんの声を聞いたことがあるので、無いわけではないです。

その要望に応えたい気持ちも分からなくはないですが、安全面が最優先です。いつしかそれが彼等の中で逆転してしまったのかもしれません。

他船の人が「天候が荒れるから行かない方がいい」と忠告。こういう時は高次の存在達も引き止めようと働きかけているのですが、その言葉の重みにその時気付かれなかったのが残念です。

続報でKAZUⅠが発見されたとのこと。
今後事故解明に向けて詳細が明らかになっていくことを願っています。

次回に続く。

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