ハワイ島を地図で調べていた時にこの島を知りました。
東部のワイアケア半島から短い橋で繋がっている可愛らしい「ココナッツアイランドに行きたい!」と思ったのがレンタカーを借りるきっかけに。
(オプショナルツアーでは無さそうです)
このココナッツアイランドの由来ですが、「モアナと伝説の海」で登場する女神ヒナの息子「マウイ」による不思議な伝説があります。
<マウイの神話> いつも人間達が島から島へカヌーを一生懸命漕いでいる姿を見た半神マウイは、なんとかしてあげたいと思い、島々をくっつける名案が浮かび、大きな魔法の釣り針(くだんの釣り針)にマウイ島を引っかけ、カヌーに乗った男たちにハワイ島まで引っ張ってくるよう命じました。 その際、「絶対に後ろ振り返ってはいけない、釣り針の魔法が解けてしまうから。」と伝えましたが、一人が振り返ってしまった為、魔法が解けハワイ島のすぐそこまで引き寄せられたマウイ島は、あっという間に元の場所に戻っていってしまいました。 その時、魔法の釣り針がかけられていたマウイ島の先端だけがヒロ湾に残りました。 それが、このココナッツアイランド(モクオラ)なのだそうです。 |
<癒しの聖地> ココナッツアイランドはかつてモクオラの名で知られ、ここには癒しを司るカフナ(神官)が、病人の為に儀式を執り行っていました。 島のすぐ先の岩の横に淡水が湧き出る所があり、その小さな岩を病人または付き添いの人間が一周。カフナは神に祈りを捧げると、病気が治ったと言われ、多くの人が訪れるようになりました。 古来、ハワイでは淡水と海水の混じるスポットに癒しのマナが宿ると信じられていました。 |
モクオラには、ヘイアウ(神殿)が設置され、やがて駆け込み寺のような逃れの地「プウホヌア」として罪人や敗戦兵などが、死を逃れるためにこの島に逃げ込んでくるようになりました。
プウホヌアとは、ハワイ各地に存在した聖域のことで罪人でも敗残兵でも、そこに逃げ込んでカフナの儀式を受ければ王族も手が出せず、命が助かるという特別な地域でした。
しかしこの伝統もハワイ王国2代目国王カメ尽くされてしまいました。
現在もハワイアンは人生の節目などにこのモクオラで身を清めると言われています。
<悲しい歴史>
私がここに来た時に期待に反して、気が重くなるような、苦しく不快な念を感じました。
随分浄化はされているようですが、それでも何か暗い影が映ります。海で亡くなった死者の霊のようですが、何かすがるような、後悔の念を感じたので、ここで浄化のワークをさせて頂きました。
運転中に一瞬見た「TSUNAMI」の看板の文字。
その光景がフラッシュバックのように蘇り水害の影響を受けたかもしれないと思いました。
数日後、ガイドさんより「このヒロの町は2回津波に遭い、町が流されている」という話しを聞き、どんなに時が経って癒しても癒し切れない人の想いや念は、それを手放さない限り残り続けるものだと改めて感じました。
<津波の被害> 1946年、アリューシャン列島で起こったM7.8の地震による津波では160人。 その日が4月1日エープリルフールだったということもあり、多くの人々は津波の知らせをまともに聞かなかったと言われています。 1960年M9.5のチリ大地震。 津波襲来まで時間はあると言われていたものの、予想をはるかにうわまわる早さで、過去の経験が生かしきれず60人以上が亡くなりました。 時速800キロ、高さは10.7m。 この地震はその後、数時間後には日本に到達し、三陸海岸沿岸においても多くの犠牲者を出しました。 |
<リリウオカラニ公園>
ココナッツアイランドと橋で繋がっているリリウオカラニ公園。
もともとは王族のための養魚場であり、王の好んだアマアマ(ボラ)やウルア(アジ)などが養殖されていたほか、オパマ(魚の一種)が多数いたといわれています。
赤い橋や東屋があり、日本庭園のようで美しく長閑な公園です。
この土地を公園として提供したのはハワイ王国8代目最後のリリウオカラニ女王。
王座に着いて2年後の1893年、親米派の白人勢力によって王国が倒され退位されました。
リリウオカラニ女王はあの有名なハワイの詩「アロハ・オエ」を作られたそうです。
公園の名前はこのリリウオカラニ女王に由来。
日本庭園が造られた背景には、当時ヒロには多くの日系人がプランテーションなどの労働に従事しており、開拓に少なからず貢献していたという事情があったそうです。
完成したのは女王が逝去した後の1917年。<一部Wikipediaにて抜粋>
そろそろ車に戻ろうと振り返った時、ひと際見事なバニヤンツリーが目に留まりました。
凄いパワーを感じます。
バニヤンツリーの前でワークをさせて頂いたら、ハートが暖かくなり、この地の長い歴史を刻んだ記憶を物語るように逞しいエネルギーを感じ取ることがで来ました。
体の隅々の細胞が喜んでしまう程、幸福感に満たされ暫くボーっと佇んでしまいました。バニヤンツリーに何度もお礼を言って名残惜しくお別れしました。