芝大神宮の狛犬

芝大神宮

増上寺」の前に実はこちらに伺っていました。
(3月25日撮影)
増上寺から近く、都営浅草線「大門駅」からも駅近でアクセスが便利です。
伊勢神宮の分社である「芝大神宮」御祭神天照大御神(内宮)豊受大神(外宮)相殿に源頼朝公と徳川家康公が祀られています。

こちらの桜(左エ)も既に目を引く程に咲いていましたよ。階段を上ったところに狛犬さんがおりましたが、真っ先に左手の狛犬さんに視線がいきました。


左【吽形(うんぎょう)】

神社に配置された狛犬は通常、右側に口を開けた【阿形(あぎょう)】左側に口を閉じた【吽形(うんぎょう)】が一般的ですが、どう見ても口を開けているように見えてしまう・・・。そして有角。
しかし、この角、色と質から見ても後から創作されたとしか言いようがない感じです。(後で調べた所、元々は短い角だったようです)

ということで、本日は狛犬の雑学というか歴史について以下に記事にしてみました。


狛犬はどこから来た?>

狛犬古代オリエント地方よりシルクロードを渡り朝鮮半島の高麗から大和朝廷時代に渡来したと言われています。

 
狛犬の役割>

宮中で御簾や几帳の前に置かれた金属製の調度品だったそうですが、次第に神社やお寺等に魔除けとして一対で配置されるようになりました。

<両方とも狛犬ではない!?>

奈良時代は二頭とも獅子だったのが、平安時代のはじめに「獅子」と「狛犬」となった模様。元々中国に渡った時は角は無かったようです。中国から日本に唐獅子が伝えられた際に、一方は中国の霊獣である獅子(またはインドで守護獣として置かれたライオン(獅子))一方は「異国の獣」であり想像上の動物である狛犬とされました。

 中国の想像上の怪獣「カイチ」(Wikipedia)というものから来ているとも言われています。(人の正邪を見分け邪悪を祓うものとされていた)

<阿形と吽形の違い>

「阿形」はメスの獅子でたれ耳。子供の獅子と一緒にいることが多い。「吽形」はオスで角が生え、耳がピンと立っており、玉や毬(フラワーオブライフが描かれた)を持っているものが多い。

白磁の獅子狛犬は授与所にて(初穂料3,500円)


右【阿形(あぎょう)】

こちらはこちらでぷっと(笑)が出てしまいました。なんだか頭にコブというかおもちを焼いて萎んた時のようなものが頭頂に置かれているので。

調べたところ、右側の阿形が獅子(宝珠)左側の吽形が狛犬(角)のようです。こちらの阿形の方がクルクルとした巻き毛のようなタテガミがくっきり沢山掘られていました。
(写真ではわかりづらいですが)

イスラエルでも右側は獅子、左側は角がある一角獣とされていますね。

<阿・吽の口の開閉の意味>

サンスクリット語の「a-hum」から来ていて

「阿(a)」は、口を開けて息を吐きだすこと。
「吽(hūṃ)」は、息を吸って口を閉じること。

口を開けて始まり、口を閉じて終わる。
「阿吽」は「宇宙の万物の始めと終わり」を意味しています。

ほかに(阿)を 真実や求道心に、(吽)を智慧涅槃という意味とされる場合もあります。

「阿吽の呼吸」の由来は吐く息と吸う息が一緒のタイミングで、お互いの気持ちが一致
している状態で、お互い切り離せない一対のものの象徴されているようです。

参拝の前に階段を上がって左手に手水舎があります。お忘れなく・・・→私は無いと思って拝殿直行(;”∀”)後で気付き、奥がちょっとした庭園になっていて風流でした。

(2019年3月24日撮影記事)

狛犬参考

芝大神宮HP

<由緒>

平安時代、寛弘二年(1005年)一条天皇の御代にて現在の芝公園のふもとにあった「飯倉御厨」

神明社が創建(創建地は現在の増上寺)明治5年官許により芝大神宮に改名。「関東のお伊勢さま」として多くの人々から崇敬されています。江戸時代、境内で生じため組鳶と角力との争い「め組の喧嘩」として歌舞伎に再三上演されました。



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